絵本「NeNe Solー末っ子の太陽ー」の表紙ができるまで(山編)

前回からのつづきです…

舞台は、海から山へ移ります。
サン・クリストバル・デ・ラス・カサス、標高2100mの山に囲まれた街に帰ってきました。

彫刻家のエウセビオが、粘土で原型を作りました。
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その粘土の原型の周りに板で壁を作り、石膏を流し込みます。
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しっかり固まったら、周りの板を外し、粘土からも外します。
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石膏は水と混ぜたら数分で固まります。
荒木は、石膏を流す時に居なかったのですが、当日、用意した石膏では、足りない!!鼻が出る!!
という事に流し込んでから気がつき…電話して誰かを買いに走らせ…。それでも足りない!という事で、また誰かが買いに走り…
それでこの様な3色の石膏型ができたそうです。
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顔の部分の粘土が、型に残ってしまいました。
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型はやすりをかけられた後に、オリーブオイルを何度も塗って染み込ませます。
こうして、表紙の型ができあがりました。
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型に段ボールを煮てぐちゃぐちゃにして黄色い染料を混ぜたものを、つめていきます。そして、乾かします。
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ここで非常に役に立ったのが、日本の布団乾燥機でした!(Kさん感謝です)折しもサン・クリストバルは長い長い雨期に入っていたので、布団乾燥機は、ダニやナンキン虫に弱い日本人には安眠を約束してくれる機械であった上に、NeNe Solの表紙を乾かすのにも威力を発揮しようとは…すばらしい機械です。

完全に乾き、型からはすれました!
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そして、いったん背表紙と表紙に切り分けられた3つのパーツは、裏側の1枚の布で再度合体します。
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その時に、間隔を計るのに使われたのは…箸です。ここでも、Made in Japanのすばらしさを発揮。

そして、表紙と中のページも合体し、
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翌日には、レニャテーロス工房の35周年記念の展覧会に出品されました。
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(c)長屋美保

その後、日本で荒木が作るために、もう1点表紙のみを作ってもらいました。電熱器の箱にぴっちりと入り、こうしてNeNe Solの表紙は、無事日本入りできたのでした…。
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おわり。

実は、この話はASABAアートスクエアでのアーティストトークで話そうと思い、準備していったのですが、当日すっかり忘れてしまったのでここに書きました…。海編、山編、読んで下さってありがとうございました。

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by kamihanga | 2011-03-02 23:05